2020年11月30日でCentOS 6のサポートが完全に終了しました。
このため、セキュリティアップデートも追加のrpmのインストールもできなくなっています。
既存のrpmは、yumの設定を修正することで使用を継続できますが、これらのrpmも今後アップデートはありません。
CentOS 6のシステムは、CentOS 7での再構築か、CentOS 7へのアップグレードが必要になります。
CentOS 6サポート終了後も使い続けるリスク
メンテナンス更新が終了したCentOS 6を使い続けることにより発生するリスクは次のようなものがあります。
- 脆弱性の対策ができずセキュリティホールになる
- 外部に接続するサービスを手動でメンテナンス
- 老朽化によりミドルウェアのサポートも終わり身動きが取れなくなる
- 運用コストの増大
すでに数年前にサポートが終了しているCentOS 5を使い続けているシステムもあるようですが、同様な課題を抱えています。
アップグレードか再構築か
CentOS 6 から CentOS 7 の環境にするには2つのアプローチがあります。
- CentOS 6環境をCentOS 7にアップグレードする
- 新しくCentOS 7環境を構築してCentOS 6から移設する
1つめの方法「CentOS 6をCentOS 7にアップグレードする」はオススメできません。
- アップグレード手順が複雑で失敗したときに障害になる
- 既存のシステムがCentOS 7に対応してない場合障害になる
- 不具合があった場合に、元に戻すことができない
- システムの違いにより再設定が必要になる
オススメは「CentOS 7を新しく構築して、CentOS 6環境からシステムを移設する」方法となります。
CentOS 8の選択は難しい
CentOSの最新は CentOS 8です。再構築するのであれば CentOS 8 もありますが、オススメできません。
技術サイトでも記事にしましたが、CentOSは終了となりOSの提供ポリシーが異なる CentOS Streamに引き継がれます。
CentOS Stream 8のサポートは延長されますが、CentOS 6からの移設先としては、OSの違いやポリシーの違いが課題となります。
このためCentOS 8のサポート期間は 2021年末までのサポートと、大きくサポート期間が短縮となり
CentOS 8よりもCentOS 7が2024年までで、サポート期間が長いという逆転現象が発生しています。
2020年現在、CentOS 6からの再構築のOSとしてはCentOS 7を選択することになります。
CentOS 6から移設できない事情 TOP3
弊社でも昨年からCentOS 6の置き換えをお手伝いしてきました。
この時、次のようなことが話題になります。
- 構築した担当者が不在で新しく作り直せない
- サーバー設定が残っておらず何が必要か判らない
- 以前CentOS 7を試したがシステムの移設ができずに諦めた
長期間サポートがあるOSだからこそ「構築したときの情報がなくなっており、新しく環境を作れない」という課題です。
CentOS 6と CentOS 7の主な違い
CentOS 6 と CentOS 7では、主に次のような点が異なってきます。
このためシステムの移設が上手く上手く行かないことが多いようです。
- カーネルバージョンのがアップデート
- 64bit版に統一、32bit版は廃止
- ファイルシステムがext4からxfsへ変更
- ネットワーク系コマンドの変更
- サービス系システムがinitdから「systemd」へ変更
- ファイヤーウォールがiptablesから「firewall」に変更
弊社では、古いシステムから新しいシステムへの移設や新しい環境に合わせたシステムの再構築などのサポートをご用意しております。
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